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カバンメーカー企画担当のサムちゃんが独断と偏見で想いを語る

◆ なめし

→ 皮の種類

なめし:皮から革へ

 
 

動物の体から皮をはいでも、そのままでは腐ってしまう。それを変質しないように加工する過程を「なめし」という。なめされたものを「革」と書いて区別する。 英語ではSkinまたはHideと呼び、革はLeatherと呼ぶ。

日本で使用される原皮のほとんどは北米、オーストラリア、ニーュジーランド、ヨーロッパなどから輸入されるが、その原皮が日本のなめし業者にわたるまでに3ヶ月もかかる。その間に原皮が腐らないよう、ほとんどの場合、塩漬けにされた状態で輸入される。

なめし業者によって原皮は水洗いされ、革の裏の脂肪や毛根はきれいに取り除かれる。

そこからなめし工程に入るのだが、なめしには大きく分けてタンニンなめし(植物なめし)とクロムなめし(鉱物なめし)の2種類がある。

 
タンニンなめし

タンニンなめし植物に含まれるタンニン(渋)とコラーゲン(皮タンパク)を結合させてなめす方法である。

古代エジプトでも草木の汁で皮をなめしていた。主にミモザ、チェストナット、ケプラチョなどの樹皮から抽出した液を使う。

その工程には10日から25日もかかる。担任なめしでできた革は表、裏、断面ともタンニンの茶褐色で、厚手で固い。しかし、使い込むうちになじんで柔らかくなり、色もよくなってくる。味が出てくるタイプ。

 
クロームなめし

硫酸クロムによってなめす方法。

なめしの工程は3日から5日で済む。クロムなめしの革の断面は青緑色で、表面には光沢がある。また柔軟性があって、しなやかなことも大きな特徴。

カバンの8割はこのクロムなめしによってできた革が使われている。

 
   
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